最近「足がむくむ」、「だるい」という方は
実は『下肢静脈瘤』かもしれません。
下肢静脈瘤について
下肢静脈瘤とは
最近足の血管がぼこぼこと膨らんだり、足のむくみが気になったりしていませんか?もしかしたら下肢静脈瘤という病気かもしれません。 下肢静脈瘤とは静脈の弁が壊れて、足に老廃物のたまった血液が逆流してしまう病気です。あまり知られていませんが、国内には1,000万人以上の患者さんが存在するとされています。これは高血圧や糖尿病と同じ有病率で、とても頻度の高い病気です。良性の病気ですので命に影響を及ぼすことはありませんが、進行性の病気なので自然に治ることはありません。足のむくみや血管のぼこぼこが気になる方は是非一度ご相談ください。
下肢静脈瘤の症状
主な症状は「足の血管がぼこぼこと浮き出ている」や「足のむくみ」「こむら返り」などがあります。血管がぼこぼこと浮き出ているのが有名ですが、血管が浮き出ていなくても静脈瘤が存在することはよくあります。特に最近足がよくむくみがきになる方や、夜中にこむら返りで悩んでいる方は是非一度ご相談頂ければと思います。
下肢静脈瘤チェックリスト
下記のような症状がある方は、是非一度ご相談下さい。
- 血管が「コブ」のようにボコボコと浮き出ている
- 足がむくむ
- 足がつる・夜中にこむら返りがある
- 足がだるい・疲れやすい
- 足の皮膚が黒ずみ、硬くなってきた
下肢静脈瘤の原因
正常な静脈は血液を心臓に戻る役割をしています。この際重力によって足に血液が戻らないように、静脈の内側には『弁』が存在します。この弁は「ハの字」をしており、通常は逆流しようとすると閉じる、という構造をしており、この働きから「逆流防止弁」とも呼ばれています。戻った血液によって静脈が拡張し、「血管がボコボコ」と浮き出たり、老廃物のたまった血液が足にたまりますので、「足のむくみ」や「こむら返り」の原因となります。
下肢静脈瘤になりやすい人
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遺伝
片方の親が下肢静脈瘤だと50%、両親ともの場合には90%の確率で子供は下肢静脈瘤を発症するというデータがあります。遺伝的な要素が大きく関係する疾患です。
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立ち仕事
立っている時には重力によって血液が下から上へ流れようとするので、弁には常に負担がかかっていることになります。弁への負担が長時間に及ぶと、徐々に働きが悪くなり、ついには壊れてしまいます。1日10時間以上立っている方は重症化しやすいので注意が必要です。代表的な職業には教師、美容師、調理師、販売員などが挙げられます。
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年齢
あるデータでは、下肢静脈瘤全体のうち70%以上が60歳以上であったというデータも存在し、高齢者の方に多い病気と言えます。これは年齢を重ねるに従って、全身を構成している軟部組織(肌や筋肉などの軟らかい部分)の強度が弱くなってくるためで、静脈弁も軟部組織の一つですので年齢とともに老化し、逆流を防止する力が弱まってきます。
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出産を経験された女性
妊娠時には、女性ホルモンの影響により静脈弁が軟らかくなることに加えて、胎児により中心の静脈が圧迫されるために、弁が壊れやすいとされています。出産経験のある女性の2人に1人は発症するとうデータも報告されており、女性に多い病気と言えます。